南はなぜ飢えるのか

 モノカルチャーとは単一栽培の意味だが、一刻の産業構造がごく少数の一次産品(農林水産物や鉱物資源)に偏って成立している状態をモノカルチャー経済という。おおくは発展途上国にみられる構造で、主に先進工業国に一次産品を輸出して外貨を獲得し、必要な工業製品や食糧を輸入する。

 しかし、一次産品価格は、短期的な変動が激しく、長期的には工業製品価格に比べて相対的に低下傾向にあるなど、不利益な面が著しい。

一次産品問題は現在の南北問題の最重要課題の一つであり、根本的解決にはモノカルチャー経済からの脱却が必要である。

 典型的なモノカルチャー経済の例としては、スリランカの茶、キューバの砂糖、エルサルバドルのコーヒー、ザンビアの銅など、輸出の大半を単一の品目が占めている国をあげることがでいる。
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